院長コラム:疾患について

ギックリ腰(5)夏と冬のギックリ腰

夏のギックリ腰、冬のギックリ腰

みなさんの感覚で

寒さや冷えが原因でギックリ腰になってしまったというのは

イメージ的に多いと思いますが、

近年、当院に御来院の患者様の傾向として、

冬を迎えて寒さが強まる季節よりも

夏に気温と湿度が上がる時期に

ギックリ腰になり、動けなくなって

御来院する患者様が増加しています

ギックリ腰の機序

冬のギックリ腰のメカニズムは大まかにいってしまうと

以下のようになります。

寒さが原因で筋肉が縮こまった状態で急に引っ張られて損傷。

もしくは寒さで関節が固まった状態から急に動かされて損傷。

この2パターンがメインの損傷パターンになります

それに対して夏のギックリ腰は

クーラーで筋肉が冷やされて固くなり、

固くなった筋肉が引っ張られて損傷と言うケースと。

クーラーで関節が冷やされて固まって、

固まった関節が急に無理矢理動かされて損傷

というのが主だった発生機序になります。

近年の夏の気温上昇に伴い、日常生活にクーラーが

必要不可欠なものになって来ているのですが、

クーラーの弊害とも言える疾患がギックリ腰でもあります

クーラーで体が冷えるメカニズム

動物は夏場暑くなると体温を下げるために汗をかきます。

その汗は蒸発する際に体から熱を奪って

体温を下げるのですが(気過熱)、

夏に汗をかいた状態で急激にクーラーで冷やされた場合、

急激に体温が奪われ、筋肉が固くなってしまいます。

その状態で気付かずに急に動いてしまうと

ギックリ腰のリスクが上がります。

夏のギックリ腰を防ぐのが難しいのは

冬に比べて体が冷えている自覚が全くないこと

つまり、自分では外気温が暑いので

体が冷えていることに全く気付いていないのです

これが一番の厄介な点です

ギックリ腰の予防法

ギックリ腰の原因は何をおいても体の冷えです

ですから予防法は一にもニにも体を温めること

体を温めるのにはお風呂で浴槽に浸かることがベストです

お湯の熱が筋肉の深層にまで熱を伝えますので…

夏場暑くても必ずお風呂に浸かる。

ついつい暑いし面倒くさいので

シャワーで済ませがちですが…。

定期的に、もしくは頻繁にギックリ腰になる方は

入浴を習慣化することをお勧めします

夏場お風呂に入って気持ちいいと感じる時がありますが、

それは身体が冷えている証拠です

そして、ギックリ腰やってしまった際は

早期に当院までご連絡を!

1週間も寝込んでいるのはもったいないので

治療して早期に社会復帰を

神戸 垂水               痛みで困った時の駆け込み整骨院             なお鍼灸整骨院

院長プロフィール

【柔道整復師・はり師・きゅう師・機能訓練指導員】
大学を卒業後、オーストラリアとニュージーランドに留学。サラリーマンを経て、30歳の時に鍼灸師・柔道整復師を目指し、専門学校に通いながら鍼灸整骨院、整形外科、外科に勤める。
患者様の抱える痛みや精神的な不安を取り除く為、痛みの除去に特化した治療を進める。