院長コラム:医学的な質問について

変形性膝関節症(2)よくある質問

膝の疾患で御来院患者様で明らかに膝が腫れて炎症があり、水(水腫)が溜まっていて
歩行にも痛みが伴う患者様からよくある質問で
「痛みがあっても歩いた方がいいですか?歩かなかったら筋肉が落ちて歩けなくなると言われたのですが」
とよく言われます。

まず、当院の患者様への返答から
膝の痛みがある時は歩行は最小限にしてください。

痛みは休め信号です。
治って痛くなくなったら歩行距離も歩行時間も長く歩いてもらいますので、今は最小限に。

膝に水が溜まっていたり炎症で痛みがある場合は
関節運動(膝の曲げ伸ばし)をすれば摩擦で膝の炎症を助長してしまいます。
早く炎症を止めるには関節運動を最小限にすることが好ましいと思います。

ただ日常生活において仕事もあれば家事もしないといけない
だから最小限。

最小限には大いに個人差があります。
キッチリ膝の炎症を止めれば痛みがなくなり無理に歩こうとしなくても
患者様自体が暴走して自然と長く歩くようになります

当院の患者様の場合、膝の痛みがなくなって
この暴走を止めるのに「急に距離を長く歩かないように」と
何度も釘を刺すのが大変です(笑)

歩くのに痛みが伴うのは嫌だからちゃんと治療しようと思うことは大切ですが
世間の噂に惑わされないようしましょう
痛みをおして歩いても逃避動作と言って痛みを逃す姿勢で歩くので筋肉はつきませんので…

痛みで困った時の駆け込み整骨院 なお鍼灸整骨院

院長プロフィール

【柔道整復師・はり師・きゅう師・機能訓練指導員】
大学を卒業後、オーストラリアとニュージーランドに留学。サラリーマンを経て、30歳の時に鍼灸師・柔道整復師を目指し、専門学校に通いながら鍼灸整骨院、整形外科、外科に勤める。
患者様の抱える痛みや精神的な不安を取り除く為、痛みの除去に特化した治療を進める。