院長コラム:医学的な質問について

カイロの使用法(1)注意点

本日ご来院いただいた患者様で
誤ったカイロの貼り方をしておられたので
至急このブログを書くことにしました。

まずその前に熱の浸透度のお話
体が冷えている際に筋肉の深層まで温めることに
優れているのは何をおいてもお湯です。

だから体を温めたければお風呂や温泉に入るのがベスト。
ストーブやコタツも筋肉の表層しか温められていません

順番で言うと 
お湯>ストーブ、コタツ>カイロの順ですね

これは比熱が関係しています。
今日の患者様はカイロを熱が逃げるのが勿体無いと
シャツの内側に貼っていて、
肌に直接カイロが接していました。

貼るカイロの直貼りがなぜいけないかと言うと
高温のものが皮膚にあたった場合は表皮がジュッと焼けるのですが
カイロは低温でじっくりジワジワ焼くので
表皮を越えて真皮と言う表皮の下側の組織を損傷してしまいます

その場合、皮膚の再生ができなくて
植皮、つまり皮膚移植の適応になってしまいます。

うっかり誤った貼り方をすると危険なことになります。
これから特にカイロを貼る頻度が増えると思いますので注意をして貼って下さいね。

痛みで困った時の駆け込み整骨院 なお鍼灸整骨院

院長プロフィール

【柔道整復師・はり師・きゅう師・機能訓練指導員】
大学を卒業後、オーストラリアとニュージーランドに留学。サラリーマンを経て、30歳の時に鍼灸師・柔道整復師を目指し、専門学校に通いながら鍼灸整骨院、整形外科、外科に勤める。
患者様の抱える痛みや精神的な不安を取り除く為、痛みの除去に特化した治療を進める。