院長コラム:疾患について

足関節捻挫(2)軽んじるなかれ

足関節捻挫をほったらかしにすると

足関節捻挫になって御来院の患者様で

ジャンプをよくするスポーツ


例えば、バレーボールやバスケットボール、

足でボールを扱うサッカーなどの選手で


度々足首を捻挫するものだから

固定もせずに適当にほったらかしで治していて
(もしくは週7日の練習日程で部活を休めなくて)


足首の靱帯が伸びてしまい、

関節が緩くなってしまっている選手がいます

足関節捻挫で固定をしないと…

足首を捻って固定をしなかった場合、

足首の靱帯が伸びた状態で修復されます。


そして靭帯は伸びてしまうと短縮することはなく、

ずっと伸びた状態のままになります。

靭帯が伸びて修復した弊害

では、靭帯が伸びた状態では何が悪いのでしょうか?

本来、靭帯は可動域を一定にするために動きを止めたり、

制限したりするために存在します。


その為、靭帯はそれぞれ適切な長さが決まっています


靭帯が伸びてしまうと

本来あたるはずがない骨と骨とがあたったり、

関節が曲がりすぎたり伸びすぎたりしてしまいます。

関節が緩いために捻挫をしやすくなったり、

骨と骨とがあたって骨棘と言う骨のトゲができて

足関節運動や歩行時に痛みや炎症が起こるようになります

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足首の変形

さらに歳を重ねて行けば、足首の変形が起こって

左右の外くるぶし(外果)の大きさが違うようになり

変形性足関節症となり歩行に支障が出るようになります。


過去に足関節捻挫をして

左右の外くるぶしの大きさが違う方、結構います。

足関節捻挫(1)でも述べましたが、

炎症の早期消退と固定は大切です。

変形性足関節症になると

頻回の捻挫や放置状態から進行した

変形性足関節症の方の外果(外くるぶし)は

正常な方のくるぶしに比べて異常に大きくなり、

歩行時に地面に足を接地する際は

正しい踵(かかと)接地ができなくなり、

足の外側(第5中足骨)で接地するようになります

患側(痛い方の足)で接地する時間も短く

患側をかばった歩行になってしまいます

将来の変形を予防するためにも

歳を重ねて将来変形性足関節症に移行させないためにも


軽傷の捻挫だからと言って軽んじないようにしてくださいね

痛みで困った時の駆け込み整骨院 

                 なお鍼灸整骨院

院長プロフィール

【柔道整復師・はり師・きゅう師・機能訓練指導員】
大学を卒業後、オーストラリアとニュージーランドに留学。サラリーマンを経て、30歳の時に鍼灸師・柔道整復師を目指し、専門学校に通いながら鍼灸整骨院、整形外科、外科に勤める。
患者様の抱える痛みや精神的な不安を取り除く為、痛みの除去に特化した治療を進める。